
Focus ON!!「フェイシャルキャプチャ」
こんにちは!モーションキャプチャー事業部のSです!
モーションキャプチャー事業部による連載記事「Focus ON!!」では、スパイスが取り扱うモーションキャプチャー製品をもっと知っていただくだめの企画をお届けします!
今回は、高精細な3Dフェイシャルスキャナー製品「Lumio3D」と、超軽量ヘッドマウントカメラ「BUNSHIN HMC」、
3DCGに表情を取り込むためのシステム「YANUS Studio」という、フェイシャルキャプチャ関連の3製品をご紹介するために
今回はプロデューサーのHさんと営業のIさんに話をお伺いしました!
※本記事は2025年1月にスパイス社内報に掲載された記事を元に、2025年10月現在の情報を一部加筆したものです。
Hさんから見た「Lumio3D」
どんな製品?
ハリウッド映画で顔のスキャンで一番実績がある、ライトステージというスキャナーの開発者が独立して作った会社で、
フェイシャルスキャンのスペシャリストのクオリティが出せる製品です。
ココがイチオシポイント!
コンパクトでモバイルできるここが一番のポイント!
移動先でもセットアップが数分でできる!
スキャン結果が2分で確認できるので取りこぼしの心配がない。
※デジタルヒューマン化するには1ヶ月程度の時間がかかるらしい。
逆にもっとパワーアップしてほしいこと
現在の製品は耳の後ろがとれずアゴの色が暗くなりやすい。
その辺の欠点を解決したニューモデルを開発中。
来年のSIGGRAPHでプロトタイプ展示予定。
Canadaで行われる。スパイスも手伝いに行く予定。
この製品でやってみたいこと、またはやったことで良さを実感したこと
より多くの有名人の方のデジタルヒューマンの制作に関わりたい。
これまでタレントやミュージシャン、大手有名企業のCEOさんなどのスキャンを担当しました。


Hさんから見た「BUNSHIN HMC」
どんな製品?
これまで、既に多くのハリウッド映画で使用実績がある「HMC」という製品がありました。
しかしながら、元々のHMC は重く、アクターへの負担がありました。
新しく軽量のHMCの作成を始めたため、その被るパーツをスパイスで輸入し ハードウエア部分を制作する事にしました。
ココがイチオシポイント!
ハリウッドで実績が認められた筐体を使用しながらも、日本で使用できるように無線機の選定やデバイスの仕様を私自らチューニングしています。
逆にもっとパワーアップしてほしいこと
逆にというか、最近アップデートしたことと言えば、6GHz 帯域の無線ユニット(技適取得済み)での使用ができるようになったことです。
なぜ6GHzを使用する必要があるかというと、5GHz帯は既に使用している人が多く、混線の可能性があるからです。
無線を安定して使うために改良が重ねられました。
この製品でやってみたいこと、またはやったことで良さを実感したこと
BUNSHIN HMCを使用することで、全身+指+顔まで全てキャプチャできるようになりました。
他にも同じような製品はあるものの、スパイスの物は280gと軽量なため、アクターの負担を減らすことが可能となりました。
Iさんから見た「YANUS Studio」
どんな製品?
顔の表情をキャプチャするシステムです。
YanusCAM(ハードウェア)とYanusSTUDIO(ソフトウェア)で構成されていて、カメラで撮影した顔の映像をソフトウェアで解析する仕組みです。
解析されたデータで3DCGモデルの顔を動かすことができます。
YanusSTUDIOはリアルタイムストリーミングから編集まで一貫して行えるソフトウェアですが、機能ごとに3つのライセンスに分けているため、必要に応じたライセンス契約も可能です。
「ポスプロ作業を極力減らすハイクオリティキャプチャ」がコンセプトの製品で、北米、欧州、アフリカでも利用されています。
ココがイチオシポイント!
簡単なセットアップで高精度のキャプチャができます。
特にMETA HUMANのようなリアルなモデルにアクターの表情をそのまま反映できます。
YANUS STUDIOはスパイスのオリジナルHMC(Head-Mounted Camera)のBUNSHINとも使えるので、セットで提案できるのも営業としては嬉しいポイントです。
何よりも、メーカーがスパイスの意見を積極的に取り入れてくれるので、スピード感を持って市場のニーズに応えられる製品です。
逆にもっとパワーアップしてほしいこと
メーカーと話す中で、日本のアニメ・ゲーム制作文化の違いにも気付くことがあったりします。
海外では「キャプチャのクオリティを上げることでポスプロの手間を減らす」という考え方とそれを実現するYanusのアウトプットを高く評価しているそうです。
一方で、日本では「アクターの演技が必ずしも正解ではない」、「キャプチャしてからが作業の始まり」という考えが強いため、どうしてもポスプロ機能を強化してほしいと思っています。
日本向けの製品にアップグレードして、日本の有名プロダクションにも利用していただくことを期待しています。
この製品でやってみたいこと、またはやったことで良さを実感したこと
SIGGRAPH ASIA 2024で披露しました。
3日間、モーションキャプチャ事業部のIさんとSさんの顔を安定してキャプチャしてくれました。
今後は、スパイスの3DCGチームにも使用してもらいつつ、日本のユーザーを増やしていきたいと思っています。


最後に
今回はフェイシャルキャプチャ関連の3製品のご紹介でした!
今回は盛りだくさんでしたね…!
様々な機材を取り扱っていますので、展示会などで見かけた際は「これ何?」ってぜひ聞いてください!
また、ご連絡いただければ弊社スタジオでのデモも開催しています!
また、2025年8月に新製品紹介のMOCAPセミナーを自社スタジオで開催しました!
アーカイブをYoutubeでご覧いただくことが可能ですので、ぜひご覧ください!
https://mocap.jp/news/20250730-2/
スパイスのモーションキャプチャー製品にご興味のある方は以下のリンクより製品紹介ページへどうぞ!
また、製品のデモをご希望の方は、この記事の下部にあるフォームよりお問い合わせください!



