
短歌のススメ
お疲れ様です!アートディレクターの佐藤です!
早速ですがみなさん「短歌」って好きですか?
私は好きでちょこちょこ本を買ったりしてますー!
きっかけは高校の時にエッセイを読むのにハマってて、
その中で穂村弘という作家の「本当はちがうんだ日記」というのを読んで
短歌を書いている人なんだーというのを知ったのがきっかけでした。
私は短歌って一瞬の心の動きをドラマのように切り取る美しさがあるなあ~と思ってまして
俳句は季節の情景が浮かび上がってそこも好きなんですが、
短歌は季節に捉われず生活の中の1シーンなど自由さや、
57577の言葉の中で生まれるリズム感の良さが気持ちよくて好きですね!
今日は持っている本とその本の中でグッときた短歌をいくつか紹介させていただきます!
短歌の本は大体1Pに1つの短歌があるのも多いので読みやすいのもポイントです!
お気に入りの短歌が見つかったらいいな・・と思いますー!
※本記事は2024年7月にスパイス社内報に掲載されたものです。
短歌ください 穂村弘
穂村弘さんはダ・ヴィンチという雑誌の中で「短歌ください」というコラムを連載してて
テーマを決めて、そのテーマに合った短歌を読者が作って、
穂村さんがその短歌の良さを解説をするという本です。
色々シリーズがあり文庫化されてたと思うので、最初に手に取りやすいかなーと思います!
この中からおすすめをいくつか抜粋します!
いや~この本を店頭で見たときにこの短歌が帯にあってグッと来ました。
フワフワの世界観の後に刃物で切りつけられるような展開の移り変わりがすごい。
次は時間がテーマの短歌。
めっちゃわかる短歌だ・・
私も味噌汁に入れるふえるわかめいつもすごいことになっちゃうから・・・
というのはさておき、微笑ましいなと思いつつ、
増えすぎてゾッとするあの感じも同時にやってくるいい文だなと思いました。
次はテーマ「憧れ」です
作者コメントがあって「地上から宇宙までは100kmで、
これはJRの線路に換算すると1890円で行ける区間だそうです」とのこと。
発想が光ってますよね・・銀河鉄道がもしあったら1890円でいけちゃう・・??
毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一
この枡野さんは知らずだったのですが書店でパラパラ読んで
グッときた短歌が多かったので買いました。
シーンを切り取ったというよりは心の中からフッと出てきた言葉という感じがとても良い短歌集です。
その中からちょっと元気になる短歌を選びました!
才能という言葉って結構怖いというか、取り扱い注意な感じがするんですよね。
でもそれを勇気のようなものですって言ってくれて心が軽くなった気がします。
「ある気がする」、それが「勇気」になってくんじゃないのかな~と思えます。
次はちょっと切ないものを。
泣いちゃう・・・
私自身は夢の中ってあまり温度や重さなど実感しないんですが、切なくなりますね・・
朝起きた時の悲しみったら・・・一文だけで感情が揺さぶられるのは良い言葉なんだと思います。
次はこれ。
良いですね。でもやるんだよ!ってとこが力強くて好きです。
そういうことばっかりだけどやらなきゃ進まない。
自問自答してこねくり回して仕事してる自分をグッと押してくれるような文がとても良いです。
生活フォーエバー 寺井奈緒美
こちらは短歌とエッセイが一つになった本で、
本屋で絵が可愛いじゃな~いと思って読んだら面白かったので買いました。
タイトル通り生活の中での思ったことや、
それに沿った短歌が載ってて寺井さんの目の付け所が自分とちょっと似てる感じもして面白かったです。
その中で生活っていいなあと思った短歌を3つ!
なんて頼もしい短歌だろうか・・食パンをいつも冷凍庫に入れているのですごくわかります。
永遠なんてないし賞味期限は来るけれど信じたっていいじゃんと心が軽くなる短歌だなと思います。
次はこれ
ハエトリグモっていつの間にか家にいて、
でも別になにをしているわけでもないからほっといてるんですよね。
ピョンピョンとした動きといい、そんなとこでなにしてんねんという場所から
出てきてなんか可愛いやつって思ってるの私だけじゃないんだなって思えたので選びました。
最後はこちら
就活でよく出てくるお祈りに対してのカウンターが気持ちいい短歌です。
私もいっぱいお祈りされましたので活躍を見せてやろうという気持ちにちょっとなりますね。
長くなってすいません!
一行で心揺さぶられる文章を書ける歌人はすごい!
終わり!


