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バーチャル受肉でZoom会議!!

こんにちは
CGデザイナーのAです。
今回は3DCGに関するコンテンツをご紹介していきたいと思います。

さっそくですが、バーチャルYouTuber――通称Vtuberって知っていますか?
Vtuberとは、2Dや3Dのキャラクターを使って活動するYoutuberのことです。
ここ数年でその数もぐっと増え、いまやYouTubeだけではなく、CMなどでも目にする人気コンテンツになっています。

みなさんは、『自分もVTuberをやってみたい』と思ったことはありませんか?
ちょっとだけですが、私は思ったことがあります。
ということで、今回は「3DCGのキャラクターを作って、そのキャラクターの中に入って動かしてみよう」と思います。

そうです!いわゆる「バーチャル受肉」というやつです!
そして、バーチャルキャラクターでZoomに参加してみたいと思います!

※本記事は2021年8月にスパイス社内報に掲載されたものです。


自分だけのバーチャルキャラを作る

今回は「VRoid Studio」というソフトを使って作成していきます!

右側にたくさんのパラメーターがあります

まずは、髪型から作っていきたいと思います。
ペンツールを選択して線を引くと毛束が描画されます。
バランスを見ながら毛束を追加したり、毛先の跳ね方や髪の色を調整したりして髪を作ります。

毛束を一本ずつ書いて作っていきます

続いて顔周りを調整していきます。
まずは、眉と目の色を編集してみました。

目の色を編集

解説
Photoshopなど他のペイント系ソフトを使わずにVRoid Studio内でテクスチャの書き換えができ、テクスチャに描いた内容が3Dモデルにすぐに反映されるので調整しやすいです!
ただしブラシツールの種類は少なく、クリッピングなどの便利なレイヤー機能は無いので、凝った編集をしたい場合は外部ペイント系ソフトを使った方がよさそうですね。

目や口などの表情パーツの大きさや位置はスライダーを動かしてパラメータを調整していき、最後にいくつかの表情パターンを調整して顔周りの調整は完了です!

表情の設定はパラメーターで調整して作成

次に、身長や各パーツの大きさなどをスライダーで調整して好みの体型をつくったら、最後に「揺れ物」を設定して完成です。

髪の毛を揺らすボーンの設定

解説
一般的にVtuberは、髪やリボンなどの「揺れ物」を使うことで目を引くキャッチーなデザインになっています。
今回もキャラクターが動いたときに髪が揺れるように、髪の毛束にボーンというものを設定しました。
サンプルモーションでキャラクターを動かして髪の毛の揺れ方確かめながらパラメータを調整していきます。
他の工程と比べると少し手間のかかるところですが「ボーングループを自動生成」機能を使うとある程度自動で設定してくれます。

受肉!

今回は連携アプリ「VMagicMirror」を使ってwebカメラに映った自分の動きをキャラクターに反映させます。
アプリ起動後、VRoid Studioで書き出したVRMファイルを読み込んで設定をしていくと・・・

おぉっ!キャラクターが自分の動きに合わせて動きました!
すごいっ!!ちょっと感動ですっ!

どうやら首の傾きを検知してキャラクターの動きに反映してくれているようです。

私の首の角度に曲がってくれている

では、この映像をZoom上で表示してみたいと思います!

「OBS Studio」というフリーソフトを介してZoomに反映させます。
この方法は「VRiod Zoom」などでweb検索すると詳しく出てくるので、ここでは割愛します。

ということで、友人に協力してもらってZoomで通話してみました。
こんな感じに映っていたそうです。

「あーいーうーえーおー」と申しております

いかがでしたでしょうか。

VTuber活動やVR空間での交流など、3DCGキャラクターを自分のアバターとして活用する場面が増えてきた近年では、簡単にキャラクターを作れる便利なソフトやサービスがたくさんあります。

みなさんも興味がありましたら、ぜひ3DCGキャラクター作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか!

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